「まだ本気を出していないだけ」
そう思って、うまくいかない現実から目をそらしたことはありませんか?
「いつか本気を出せば、きっと変われる」
そんな“いつかの自分”に希望を託して、今日をなんとなくやり過ごしてしまう日もあるかもしれません。
でも、実は「本気を出してもうまくいかない」ことだって、普通にあるんです。
本気を出しても、思ったほどの結果が出ないことがある。

たとえば学生時代。
私は「学年1位を目指す!」と宣言して、底辺から努力を重ねました。
全力で頑張った。
でも結果的に抜けたのは150人くらいでした。
20代の頃には「FXで一発当ててやる」と意気込みました。
だけど、劇的な大勝ちも大負けも経験できずに終わりました。
本気を出しても、世界が一変するとは限らない。
むしろ、がっかりするような自分に出会うことだってある。
でも、それは希望の入り口かもしれない。
本気を出してもうまくいかないと、「自分には才能がないのかも」と落ち込むこともあると思います。
私も、そう思ったことがあります。
でも、その経験を通してわかったことがあるんです。
それは──
自分の限界を知ることは、希望の入り口になりうるということ。
なぜなら、自分の限界に気づいた瞬間から、ようやく、本気で「じゃあどうすればいいのか」を考えるようになるからです。
自分の“ちょうどいい立ち位置”を見つけるということ
限界を知らないまま大人になると、
「本気を出してないだけで、まだ伸びしろがあるはず」
「自分が評価されないのは環境のせい」
そんなふうに、根拠のない期待や不満が心の中に積もっていくことがあります。
それがいつの間にかイライラに変わって、
ちょっとしたことで誰かにきつく当たってしまったり、
「自分ばっかり頑張っている」と孤独感を抱えたりすることもあるかもしれません。
でももし、自分の「できること」と「苦手なこと」に気づけていたら。
「これは自分の得意な分野だからやってみよう」
「これは手放したほうがうまくいくかもしれない」
そんなふうに、自分なりのバランス感覚で選択ができるようになります。
完璧じゃなくていい。
がむしゃらに全部抱え込まなくてもいい。
“ちょうどいい自分の立ち位置”を見つけて生きることは、
思っている以上に、心を軽くしてくれるはずです。
ほとんどの人は「無限の才能」なんて持っていない。

たとえ、限界が思ったよりもしょぼくても、びっくりするほど無能でも、それでいいんです。
なぜなら、世の中の大半の人は、たぶん似たようなものだから。
むしろ、本当に大事なのは「それに気づいているかどうか」です。
気づくことができたら、きっと今までとは違う学び方ができる。
今までとは違う挑戦の仕方ができる。
社会人になると、人は勉強をやめてしまう。
理由のひとつは、「分業」と「ルーティン化」です。
目の前の仕事を、決められた手順でこなしているうちに、自分の限界も、可能性も、よくわからなくなってしまう。
エクセルを開けば反射的に手が動き、
名刺交換では自動的に笑顔になる。
そんな“低レベルな自動化装置”になってしまう前に──
自分だけの「これは頑張った」と言える何かを、ひとつ持っておこう。
誰に見せるでもなくていい。
自分で「これはさすがに頑張った」と思えるものが、たったひとつでもあれば、それがあなたの「地図」になります。
結果が出るかどうかは、実はそんなに重要じゃありません。
大事なのは、自分の限界を見たうえで、それでも「前に進んでみたい」と思えたかどうか。
今日の自分に、ちいさな拍手を。
頑張っても結果が出ないことはあります。
でも、頑張ったからこそ知れることも、たくさんあります。
限界に気づくのは、終わりじゃなくて、始まりです。
そこからが、あなた自身の物語のスタートです。
